鳴海絞組合の研修旅行の報告

3月27日に今回の目的地、愛知県吉良に行く途中に西尾市にあるお茶の松鶴園さんに行き工場を見学させて頂きました。
そこは国道247号沿いに面したお店のすぐ裏手にお茶畑に隣接した所に有り工場の中に入ると、なにやら逆三角錐の器の下が、くるくると回っている物が有り、

それは同じ西尾で加工した石臼が何台も回転して居る工場で、お抹茶を引いているとの事で通常の石臼では細かくお茶の葉を引けないそうで、わざわざ地元の石材店で作らせたようで、それが西尾でも有名なお茶屋さんと言う事だと思い店の中に入ってみると、そこには単なるお茶だけを販売しているのではなく店内に甘味とお茶の喫茶店に大勢のお客さんが居たので、なるほど?と言う感じでした。そして2階に上がると美術館のような広間で抹茶をご馳走になりました。ただお茶を販売するだけではお客や呼べ無いと言う事が大変勉強に成ったと思います。

そちらを出た後は本日のお宿の三河湾リゾートリンクスでその日を終えました。
翌28日は朝から『人生劇場』を連載した尾崎士郎記念館に入りパンフレット等々を頂きその中に尾崎士郎が語る人生観から私が個人的に印象に残ったのは『人間の存在を決定するものは人間そのものでなく人間関係であります』また『去る日は楽しく来る日もまた楽し』や『おれは おれだ おれあるのみ』と言った具合に、う??んとか深い良い話?が入り混じった様な言葉が多く有るようでした。
その資料館の隣には旧糟谷邸が有り入るや否や写真のように、三河木綿の江戸送りの総問屋の証で有ったかのような綿の実がお出迎えしてくれました。

またその綿の反対側には綿を届けた後に今度は干鰯ホシカ(肥料)等を運んで商売とした肥料販売所があり半天には糟谷肥料部という文字もあり一石二鳥の商売で儲けた事がよく分かりました。
その後、綿祖神 天竹神社に行きました。写真は鳥居の裏等々に全国の有名繊維問屋さんの名前が数多く書かれているので、私たち以外ではかなり有名な綿の神様であった事が伺われます。

この神社に由緒が写真のように有り1200年昔にフイリピン人が綿を教えたと有る様にこの地綿が日本中に広まったと思われ、また三河木綿が有ったからこそ鳴海、有松地区で絞り産業が栄えた事が分かり有意義な研修旅行でありました。
またその後がこれでお勉強も終わりと思ってましたが一色さかな広場でお土産を買った後、昼食に寄った後一色町役場の大ちょうちんを見たりまた何故か、きみがよに出てくる『さざれ石』が有ったので写真に撮って来ましたのでご覧ください。

また最後に寄った三水亭では大変広大な敷地内に大きな人工の滝が流れていて、其処には大勢のお客さんが順番待ちをしている有様を見て、商売とは知恵を絞ればいくらでもやり方はあるのだなあ?と言うことが良く分かる今回の旅行でした。